デモンストレーションを目標にしている人や競技会で成績向上したい人、目標は千差万別あります。そして社交ダンスを上達したいという思いは誰しもが持っていると思います。
しかし、どうやらシャドー練習の重要性を知っていない人は少ないのではないでしょうか。
プロにレッスンを受ける時も一緒に踊ってもらうか、カップルで見てもらうことがほとんどだと思います。
これでは個人の上達にはあまりなりませんね。もちろん社交ダンスは2人で踊るものなので一緒に踊るほうが大事なのですが、個々の能力があってのカップルの上手さだとぼくは思います。
ということで今回はシャドー練習の重要性を説いてみましょう。
社交ダンスのシャドー練習の必要性
社交ダンスは2人で踊るものなのでもちろんカップル練習は超重要です。
しかしこんなことはないでしょうか。
女性の場合だと2人では踊れるけど1人では足型がわからない、1人では次に進む方向がわからない、タイミング(カウント)がわからない、そもそも歩くこともままならない、というようなことなどはよく聞く悩みです。
男性の場合は組んでばかりだと女性をリードすることばかりで相手を避けたり、相手の方向に向き過ぎたりと自分のバランスで動けていない、手で振り回してしまう、というようなことが悩みですね。
それがシャドー練習をしていると、当然一人で踊らなければいけないのでこれらのことが解決できるんです。
音楽を聞き自分のバランスでコリオグラフィーを理解するためにはシャドー練習が不可欠なんですね。
社交ダンス上達のためのシャドー練習法と注意点
それではどのような練習をすれば上達に近づけるのでしょうか。そもそもシャドー練習とは何なのでしょうか。
シャドー練習は野球のシャドーピッチングやボクシングのシャドーなどあらゆるスポーツで取り入れられています。
そこで大切にされているのは体重移動やフォームです。
そしてもう一つ大事なのが実際にそれをやっているように練習することです。例えばシャドーピッチングなら足の裏で体重を感じ軸をぶらさないように気をつけ、下半身から上半身、実際にボールパワーを伝えるような感覚で練習します。実際にボールを持つとボールを持つ手の方に意識がいってしまって下半身のパワーに集できないということをシャドー練習で感覚を身に付けているのです。
ここまででシャドー練習で意識したいところなどは理解いただけたとは思いますが、社交ダンスように詳しく練習法を紹介していきましょう。
相手を意識できているか
シャドー練習とは言え社交ダンスは2人で踊るものです。1人で踊っている時から2人で踊っていることを意識していなければなりません。
ここで意識するのは理想の相手像です。
組んでいて嫌な重さや詰まり、ズレなどなくスムーズに自分と踊っているパートナーやリーダーです。
実際の練習は相手がいないのでそういったことがありません。なので思い切って動いて自分の踊りたいダンスをシャドー練習で身につけましょう。
自分のバランスで踊れているか
普段2人で踊っている時にバランスを相手に頼っていることはないでしょうか。
この悩みはほとんどが無意識ですので気づかない方が多いですが、頼っている方はたくさんいると思います。
頼ってしまうということは無駄な力が入り動きが固くなり、それどころか相手の邪魔をしてしまうことになってしまうのです。
そこでシャドー練習の出番です。
1人で踊ってバランスを崩しやすいところが相手に頼ってしまっているところです。
ボールルームだとライズした時、スウェイを無理につけすぎた時、ラテンアメリカンだと速い動きをした時、急に止まるような動き、等があげられます。もちろん1人だと踊れない技も中には存在しますが。。。
シャドー練習でどんなフィガーもバランスが取れたらカップルでの動きはよりスムーズになりますね。
音楽に合わせて踊れているか
社交ダンスというかダンスというのは音楽を体の動きで表現することです。社交ダンスの場合はそれを2人で行うわけですが、シャドーでの踊りの時に音楽に合わせられているかというのは重要なのは言うまでもないでしょう。
バランスのところと同じように相手に頼ってしまっているかもしれません。
1人でも音楽に合わせて踊れるかも練習してみましょう。
また細かいテクニック(例えばスイング、ヒップムーブメント、フットワーク)を習得したい場合は音楽に関係なくゆっくりとフォームを確認するのもいいですね。
音楽に合わせるのかテクニックを身に付けるのかどういった練習をするのか、その時々で目標を持って練習しましょう。
もちろん音楽に合わせてテクニックを意識できれば一番いいですけどね。
まとめ
とは言え社交ダンスは2人で踊ることだということは忘れてはいけません。
シャドーで練習したことは必ずカップルでも実践してみましょう。
シャドー練習で大事なのはバランス、音楽などです。迷ったらまたこの記事を見に来てください。上達に近道はありません。
いつでも待ってますよ！
シャドー力について別の記事も書きました。
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