限りある時間をどう使うかで競技ダンスの成績は決まる!

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競技にもよりますが、体の機能を十分に発揮できる年齢はそう長くはありません。

ですので競技ダンスで世界のファイナルを目指すことを考えると時間をいかに有効に使うかということが非常に重要になってきます。

世界の競技ダンスのレベルが年々上がってきてると感じる近年では一瞬たりとも時間を無駄にできないのではないかと思うほどです。

睡眠は体を回復させ翌日のパフォーマンスを上げるため、食事はダンスのための体づくりのため、モンスターハンターは練習で張り詰めた気持ちをリフレッシュさせるためです。

すべての時間は競技ダンスの世界でファイナリストになるためにあるのです。

今回は限りある競技生活をいかに有効に過ごしていくかということをテーマに話を進めていきましょう。

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第1章 時間に対する意識を変える

第1章の冒頭で書かれていた心理学者ウィリアム・ジェームズのコトバを紹介しましょう。

近代心理学者の父と言われる米国の心理学者ウィリアム・ジェームズの言葉に、

「心(意識)が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる」

というものがあります。これは、多くの書籍や研修で用いられている大変有名な言葉ですので、ご存じの方も多いでしょう。

『最高の時間術』P16

人生を成功させるためには「意識」を変えればよいということですが、競技ダンス人生においてはどのように考えればよいのでしょうか。

「意識」を変えるステップが6つありますが、そのうちのステップ①を紹介します。

ステップ①「寿命時間」を計算する

寿命というものは必ず誰もが訪れます。時間は有限と言い換えることもできるでしょう。

時間はお金では買えません。お金は稼げば良いですが、時間はお金で買うことが出来ないのです。それくらい貴重な資源なのです。

今回は競技ダンサーとしての寿命で当てはめてみましょう。

世界のファイナルを目指そうと思うとボールルームで40代半ば、ラテンで40代前半くらいが限界ではないでしょうか。

もちろんもっと上の年齢で目指せる人もいるかもしれませんし、逆にピークの年齢がもっと早く訪れるかもしれません。

仮に45歳で引退すると考えると、後どのくらい競技ダンサーとしての時間を費やせるでしょうか。さらに1日のうち何時間、競技ダンスに使えるのかということも考えなくてはなりません。

自分に残された競技生活の寿命を考えるとその貴重さを認識し、時間の使い方の「意識」が変わるでしょう。

 

以下のステップ③「パッション(情熱)」、④「ミッション(使命感)」、⑤「ビジョン(未来イメージ)」を言語化するということも「意識」を変える上でとてもメリットがあることです。

判断や行動に迷いがなくなる、モチベーション管理がしやすい、必要な情報や仲間を引き寄せやすくなるというようなことです。

第2章 年間スケジュールの組み方

第2章では「スケジュールの組み方」を変えることで、「習慣」に変える方法を紹介してくれます。

習慣とは長い間繰り返して行われている決まった事柄、というような意味で著者は「これまでの自分がつくった居心地の良い場所」と定義しています。

毎日習慣化されたプラス1%の努力が1年365日繰り返すととてつもなく大きな成果が生まれます。

たったプラス1%の努力を習慣化するために必要なのが「スケジュールの組み方」なのです。

競技ダンスでトップを目指す方向け「スケジュールの組み方」を本書の6つのルールの1部を紹介します。

ルール②「戦略」と「戦術」を考える時間を確保する

たまたま成績が良かった競技会よりも、考え抜いて練習し勝ち上がった競技会に意味があります。

考え抜いた「戦略」「戦術」を「行動」に移し、狙ったとおりの結果を生み出すという「狙って落とす」成功体験を積み上げることは、とても大切なプロセスです。

なぜなら、「狙って落とす」事ができるというプロセスは、あなたの「戦略」と「戦術」が効果性と再現性の高いものであることを証明し、あなたの自信になるからです。

『最高の時間術』P62

考え抜いた結果、成績が向上しなかった場合でも自分の糧になります。戦略は良かったけど練習が足りなかったのか、そもそも戦略が間違っていたのか次への改善に繋げれるからです。

まずは考える時間を確保し、習慣することが重要です。

ルール④ 1年間の予定を逆算して組む

「スケジュールの組み方」で実際に行う最初の手順は「1年間の予定を組むこと」です。

競技会の日程は半期分は把握できると思いますし、後期の日程もだいたいわかると思います。

その年の目標が昇級であったりファイナル入賞であったりすると思いますが、逆算して「前期までの成績」→「習得しておかなければいけないテクニック」→「それに必要な時間」→「次の競技会の成績」→「日々の練習」と戦略的に1年のスケジュールを組むことで、その時重要な練習が見えてきます。

この戦略が結果として大きな違いを産んでくるのです。

ルール⑤の恒例行事のスケジュールの確保も組み込みましょう。

パーティーなどでFM練習が増えてくると自身の練習時間が確保しにくくなります。空いている時間を見つけて短時間でもできる練習方法(戦略)を考えておかなくてはいけませんね。

第3章 効率が良くなる「1日のスケジュールの組み方」

第3章ではビジネスマン向けのスケジュールの組み方を紹介してくれています。競技ダンサーに紹介したいのはルール②と⑦です。

②は「7時間睡眠を確保する」ということです。睡眠不足での活動はパフォーマンスを低下させます。特に肉体を激しく消耗する競技ダンサーには体の回復は欠かせません。

6時間睡眠を2週間続けた脳は2晩徹夜した脳とほぼ同じ状態になってしまうという研究もあるそうです。

「最高の睡眠」は社交ダンスのパフォーマンスを向上させる
ビジネスやスポーツなど様々な分野で注目を集めている、「睡眠」についての書籍を読みました。 今回注目したのは、トップアスリートは起きている間のトレーニングや食事だけでなく睡眠が試合のパフォーマンスに影響を及ぼすことを知っているの...

睡眠については他の記事でも書いていますので、この辺にしておいてルール⑦へ進みましょう。

ルール⑦ 1日15分の内省の時間を設ける

1日の予定をスケジュール帳に書き、仕事の予定や社交ダンスの練習の予定はすでに記入されている方も多いと思います。

1日の最後の15分でいいので内省する時間を設けてください。

内省には、大きく分けて3段階あります。「過去を振り返る内省」「現在を見つめる内省」「未来を想像する内省」です。

内省の順序としては、「未来」から「現在」、そして「過去」へと遡っていき、最後に、成功している「未来」を再びイメージして終えることをおススメします。

『最高の時間術』P98

一流のアスリートが日誌を書いていることはご存知ですか?特にサッカーの本田圭佑選手は「夢ノート」で有名になりましたね。

1章で考えたビジョンを思い描き、現在の思いや状態を見つめ、その日あったことを振り返るだけです。

難しいことはないと思います。できれば実際に書いて記録に残しておいたほうが良いでしょう。

過去を振り返る手助けになり必要な「戦略」「戦術」を選択しやすくなります。

ぜひ1日の最後に内省する習慣を身につけてください。

最高の時間術:まとめ

本書では続いて第4章「忙しいから解放される時間の使い方」、第5章「時間の投資先を決める」、第6章「信頼性を磨くことこそが究極の時間術」と続いていき、とても勉強になりました。

続きが気になる方は書店で探してみてください。

競技ダンスの成績を上げるための有効な時間の使い方、スケジュールの組み方は今回紹介できたと思うので、是非実践してみてください。

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