競技ダンスの種目と特徴と練習法もちょっとだけ

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競技会の種目は大きく2つ、スタンダードとラテンがあります。
さらにそれぞれを5種目に分けることができ、種目により音楽性やテンポなどが変わってきます。
競技会で上位を目指すにはそれぞれの特徴を捉えなければいけません。

 

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スタンダードの種目と特徴

スタンダードは以前はモダン呼ばれたり、最近ではボールルームと呼ばれるようになってきました。
その特徴は2人のカップルがホールドを組みワンピースで踊り続けること、フロアを大きく移動することなどです。衣装にも特徴があり男性は燕尾服、女性はロングのスカートのドレスを身につけます。
それではスタンダードの5種目を紹介しましょう。

ワルツ-Waltz

スタンダードの中で最もポピュラーな種目ではないでしょうか。
その踊りの特徴は一言で表現すると「優雅」なことです。
音楽は3/4拍子でベーシックでは「1・2・3」とカウントして踊ることが多く、上級者向けのベーシックやバリエーションでは「&」も使用し、スピード感も出てきます。
スロー・フォックストロットと比べると回転系やピクチャーポーズ系のフィガーが多く緩急をつけた多様性があるのも特徴の一つです。
ワルツの基礎を練習するならクローズドチェンジ、ナチュラルターン、リバースターンを繰り返し、音楽の特徴を理解していくと良いでしょう。

タンゴ-Tango

日本において1番人気な種目はタンゴではないでしょうか。
スピード感ありキレありと日本人が好みそうな特徴であるのも人気の一つですが、海外選手と比べると小柄な選手が多い日本人が優雅さよりもスピード感を出すほうが得意なのです。
目にも留まらぬ速さで移動し男女が入れ違ったと思ったら、次の瞬間にはピタッと止まっていたりとドラマティックな踊りが特徴的です。
また他の種目と圧倒的に違うのは女性の左ホールドが男性の右ホールドの下にかかっていることです。
基礎の練習はウォーク、プログレッシブ・リンク、クローズド・プロムナード、バック・コルテ、ファイブステップ、オープンリバースターンなどを組み合わせると良いでしょう。

スロー・フォックストロット-Slow Foxtrot

スタンダードの中で最もムーブメントの大きい種目がスロー・フォックストロットです。
ワルツと同じで優雅な踊りですが、その違いは推進力の活かしたフィガーが多く存在し、1番難しいという声をよく耳にします。
特に女性はヒールの使い方が難しいのでよく訓練する必要があります。
フェザーステップ、スリーステップを繰り返す、バックフェザー、バックスリーステップを繰り返す、この2通りの練習で男女それぞれの前進後退が練習できるでしょう。
この練習は他の種目のフットワークの練習にもなるのでスタンダードを上達したい方にはおすすめです。

クイック・ステップ-Quick Step

スタンダードで最もスピード感があり、常に動き続けている種目です。
飛んだりはねたり走ったり回ったり、様々の方法でフロアを駆け巡ります。
スピードを保ちつつホールドを崩さずに踊り続ける難しさはダンスを経験していない方にも理解できるのではないでしょうか。そういったところにクイックステップの魅力を感じる人も多いのでしょう。
ベーシックでははねたりすることが殆ど無いですが、カウントの「Q」と「S」を使い分けるのが難しいのでフォワードロックやバックロックで練習してみましょう。

ヴェニーズワルツ-Viennese Waltz

開催競技によって違いますが、B級以上の競技会の準々決勝以降でないと踊ることが出来ない種目です。
そのためか練習不足気味なカップルが多く、ヴェニーズワルツの練習を多くやっておくと準々決勝以上でライバルたちに差をつけれるでしょう。
踊りの特徴は単純でナチュラルターン、リバースターン、フレッカール、チェンジステップくらいしかないので、練習ではいかに正しくスピード感を持って踊れるか訓練してみてほしいです。
また社交ダンスの誕生の種目と言われています。

 

ラテンの種目と特徴

ラテンはスタンダードと違い自由度が高い踊りと言えます。
ホールドが片手だけだったり両手だったり、2人が離れたりとポジションが定まらないのでそれぞれが動きやすい反面、2人の息を合わせるのが難しいのが特徴です。
サンバとパソはフロア内を回って踊りますが、チャチャチャ、ルンバ、ジャイブはそういったルールはありません。
衣装はスタンダードと比べ男女ともに露出が多いものからロングドレスでシックなものまで様々です。

チャチャチャ-ChaChaCha

ロックやシャッセを多彩に使い、チャチャチャの特徴であるスピード感のある音楽を表現します。
ラテンの中でも特に速い種目です。
練習では前後のウォーク&ロック、そしてシャッセをするといいでしょう。

サンバ-Samba

サンバは他の種目にはないバウンスアクションを使うのが特徴です。
膝を使うバウンスアクションは他の種目と違い膝を曲げることがよくあります。
踊りはこちらもスピード感があり男女が同じ動きをすることが多く、フロアを駆け巡るスタンダードに近い種目です。
練習ではクルザードウォーク&ロック、ウィスクなどの基本ステップでバウンスの感覚を掴むといいでしょう。

ルンバ-Rumba

男女の駆け引きが魅力的な種目です。
音楽の速さは他の種目と比べると遅いですが、ステップによってはスピーディーであったり、体全体をストレッチさせたりといった緩急が男女の色を出しています。
ラテンの上達にはウォーク、クカラチャを繰り返し繰り返し練習することが必要です。
体の軸やヒップムーブメントはラテンを踊る上でとても大事なのでよく練習して欲しいです。
オープンヒップツイスト、アレマーナ、クローズドヒップツイスト、ホッキースティックを繰り返し練習するといいでしょう。

パソ・ドブレ-Paso doble

パソ・ドブレはスペインの闘牛士から男性がマタドール、女性がケープというイメージで踊るのが基本です。
ホールドを組むことが多く、サンバと同じくフロアを巡るので、こちらもスタンダードに近い種目ではないでしょうか。
またそのパソ・ドブレは他のラテンの種目と比べるとヒップムーブメントがなく、ヒールから前進することやターンアウトしないことなどの違いもあります。
必要な練習はイメージです。踊りのストーリーを組み立て演技することがパソ・ドブレにおいては非常に重要なのです。

ジャイブ-Jive

スピード感があり最もテンションが高いのはジャイブです。
踊っているダンサーはもちろん、見ている観客も楽しい気持ちにしてくれます。
ジャイブシャッセやキックなどのスピードのあるフィガーが多く男女が遊んでいるようなのが特徴です。
日本ではヴェニーズワルツと同じでB級以上の上級競技会の準々決勝以上でしか踊れないので、経験不足な選手が多いので差の見せ所ではないでしょうか。

 

全10種目の特徴はいかがだったでしょうか。
見る時もその特徴を知っているとより楽しめるでしょう。
そして何より競技会に出場する方はそれぞれの違いを理解して練習に励み、成績向上に近づいてほしいと思います。練習方法なども少し書いておきましたので是非参考にしてみてください。

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