世界のファイナルに入るためには「GRIT(やり抜く力)」を鍛えるべき

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ビジネス書を読むとき、これ社交ダンスの上達に役立たないか?と思うことがたくさんあります。

「GRIT(やり抜く力)」は最近良く目にするキーワードの1つです。

なにやら、ものすごい能力みたいで「GRIT」をテーマにした本を発見し早速読んでみました。

ダックワース教授による科学的な研究によって、偉業を成し遂げるのには「才能」よりも「やり抜く力」が重要だということが突きとめられた、というのです。

読めば読むほどこの「GRIT」という能力は世界のファイナルを目指すダンサーは知っておかなければならないことなのだと痛感しました。

「GRIT」とはどういうものなのか?ということと、この能力の伸ばす方法を紹介します。

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「GRIT」とは何なのか?

「GRIT」とは「やり抜く力」と言われる能力で才能や天賦の才よりも重要であることが科学的に裏付けられました。

本書によると米国士官学校の厳しい訓練に耐え抜く候補生、英単語のスペルの正確さを競う大会に出場する少年少女、その他様々な調査を行った結果、いずれも才能よりも「やり抜く力」のあるものが偉業を成し遂げているそうです。

競技会で予選落ちしてしまっても「やり抜く力」を持ち、粘り強く努力し続ければ結果につながる、ということを知っていれば落ち込む必要はありませんね。科学的にやり抜けばできるのですから。

ファイナルに入れなかったのは単に努力が足りなかったということなのです。

 

「やり抜く力」がないかもしれない、、、と思ってしまった読者の方に朗報です!

この「やり抜く力」は自分で伸ばすことが出来るのです。

「GRIT」を自ら伸ばす方法

「やり抜く力」の強い人に共通する4つの要素があります。

「希望」「練習」「目的」「希望」という4つの特徴は、もともと「あるかないか」という性質のものではない。興味の対象は自分で見つけ、さらに興味を深めることができる。鍛錬の習慣も自分で身につけることができる。目的意識を養い、深い意義を感じることができる。そして希望を持つことも、やはり学ぶことができる。

『やり抜く力GRIT』P134

大きな「やり抜く力」をもっている方には当たり前の話に聞こえるかもしれませんが、世界の舞台でももっと上を目指したい!という方のために1つずつ見ていきましょう。

第6章 「興味」を結びつける

このブログを読んでいる人の90%以上の方は社交ダンスへの「興味」をすでにお持ちなのではないでしょうか。

さらにこの記事の『世界のファイナルに入るためには「GRIT(やり抜く力)」を鍛えるべき』というタイトルをクリックし、ここまで(約1,200字)読んでくれている理由は、社交ダンスの競技会でより良い成績を収めたいと考えているからだと思います。

世界のファイナルを目指してくれている方がいればこの上なく幸せです。

すでに社交ダンスへ「興味」をもっている読者の方も、さらに「興味」を掘り下げる必要があります。

「やり抜く力」の第1段階である興味をもつことは重要で、そして興味を持ち続けるために、さらに興味が湧くような機会が何度も必要です。

競技ダンサーとしてライバルとなる仲間を探し、力強く励ましてくれるコーチャーを師事し、積極的にダンスを学び知識を増やしていきましょう。

長年社交ダンスに打ち込むほど経験による知識や専門知識が増え、自信が増し、より好奇心旺盛になっていきます。

当たり前に踊っている社交ダンスですが、興味を深く持ち続けることを忘れてはいけません。

第7章 成功する「練習」の法則

いろいろな分野のエキスパートを見ると、その練習時間の多さに驚かされます。

「1万時間の法則」などが話題になるようにエキスパートになるためには並外れた練習時間が欠かせません。

しかし本書で注目したいのは、並外れた練習時間がもっとも重要なのではなく、いちばん重要なのは練習のしかたが他とは一線を画する、という点です。

ただ長時間踊り込んで疲労困憊になればいいというものではありません。

エキスパートは長時間練習するだけではなく、本書に出てくる「意図的な練習」を行っています。

「意図的な練習」の基本的な要件とは

  • 明確に定義されたストレッチ目標[少し高めの目標]
  • 完全な集中と努力
  • すみやかで有益なフィードバック
  • たゆまぬ反省と改良

ストレッチ目標は自分の弱点に焦点を当てるようにします。まだ達成できていない困難なことです。

そして設定した目標に集中して取り組むのです。ヒップアクション、フットワーク、フリーアームなど人によって不得意なテクニックは異なるし、複数あるという方もいると思いますが、集中するために1つに絞って練習します。自分のテクニックの練習はシャドーがおすすめです。

さらにフィードバックを求めましょう。コーチャーに求めるのが理想ですが、常に見てもらうというのは難しいと思うので、ビデオで撮影して確認すると良いと思います。シャドーの場合パートナーに診てもらうのもありですね。特にうまくできなかった否定的なフィードバックに取り組むようにしましょう。

ストレッチ目標を達成するまで何度も繰り返し練習するのです。できなかったことが、すんなりできるようになるまで、です。

そして1つのストレッチ目標を達成したら、満足せず次のストレッチ目標を設定し取り組むようにしましょう。これ重要です。

「意図的な練習」とはこの繰り返しです。

第8章 「目的」を見出す

昼夜を問わず苦労を重ね、挫折や失望や苦しみを味わい、犠牲を払っても――それだけの価値はある。なぜなら最終的に、その努力はほかの人びとの役に立つからだ。つまり「目的」という言葉の中心的な概念は、「自分たちのすることは、ほかの人びとにとって重要な意味を持つ」ということになる。

『やり抜く力GRIT』P204・P205

自分のことだけを考えて行動する人よりも、さらに社会のためも考えて行動する人のほうが、成功する確率が高く、また「やり抜く力」も強いのです。

「世界の舞台でファイナルに入賞する」という個人的な意識だけだと、弱いということですね。

世界のファイナリストになることがどのような社会貢献につながるのでしょうか?

例えば、世界のファイナリストになると社交ダンスブームが巻き起こり社交ダンス教室も潤い、競技会の観客数も増え、社交ダンス界に貢献する、というような目的。

本書では「目的をもって生き方の手本となる人物からインスピレーションをもらおう」と提案してくれています。その際、手本にする人は分野を問いません。

先ほどの例えのように各分野で日本にブームを巻き起こすことに成功したお手本はたくさんいますね。

将棋の藤井聡太4段、テニスの錦織圭選手、フィギアスケートの羽生結弦選手などたくさん手本となる人物がいるし、本や雑誌で触れることもできます。

ほかの人びとに貢献するという目的を見出すことが「やり抜く力」を強くすることをお忘れなく。

第9章 この「希望」が背中を押す

まず前提として「やり抜く力」が強い人が持つ「希望」とは、運任せのものとは違い、自分の努力次第で将来は良くなる、というような七転八起的な何度でも起き上がってやるぜ、という「希望」のことをいいます。

まず「希望」を持つために知的能力に関して「成長思考」で考えてください。

「成長思考」とは生まれ持った知的能力にかかわらず、努力次第で伸ばすことができるという考えで、逆に「固定思考」とはもともとの知的能力はほとんど変えることができず、鍛えても伸ばすことができない、という考え方のことです。

固定思考を持つ人は挫折に弱く、1度の失敗で自分には才能がないと諦めやすくなります。

逆に成長思考の人は「やればできる」「努力すればうまくできる」と信じています。

そして成長思考は楽観主義と同じような役割も持っているのです。

「やり抜く力」の強い人へのインタビューでは、彼らはことごとく楽観主義である、ということでした。

「希望」を持つのに「成長思考」ともう1つ重要なことは「楽観主義」であることなのです。

悲観的な考えをやめ、楽観的な考えをする癖をつけましょう。

やればできるのです!

GRIT:まとめ

世界ファイナルの鍵となる「GRIT(やり抜く力)」は伸ばすことができ、その方法も本書で紹介してくれています。

「興味」を持ち続け、意図的な「練習」をし、「目的」を見出し、「希望」で背中を押す、難しいかもしれませんが、世界のトップは強い「GRIT」を持っています。

一昔前に比べダンスレベルの高くなった現代で、世界ファイナルを目指すというのは容易なことではありません。

「GRIT」――やり抜く力に目を向けてみてはいかがでしょうか。

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