初めて社交ダンス競技会に出場するなら、その日のスケジュールくらいは把握しておきたいですよね。
予定がわからずに緊張してしまい、本来の実力が出せなかったなんでもったいないことです。
一日のスケジュールと気をつけたいポイントを知っておきましょう。
1つのセクションのみで進行することはない
まず知っておかなければいけないのは競技会の進行は2つ以上のセクションが同時に進むということです。
どういうことかというと、例えばアマチュアC級ラテンだけとかプロB級スタンダードだけとかで進行していくということはないということです。
大体の場合アマチュアとプロの裏種目(ラテンならスタンダード、スタンダードならラテン)が同時に行われるということです。
大きなコンベだと、さらにシニアやジュニア、ライジングスターなども同時に進んでいきます。
何故かと言うと1つの予選の結果が出るまで時間がかかり、次の予選がすぐに始められないからなのです。
その間は体を冷やさないようにしたり、時間が長いようだったら軽食、バナナなどでエネルギーを補給すると良いでしょう。
社交ダンス競技会の一日の流れと注意点
受付の1時間前には会場入りする
競技会場の控室が基本的には狭いので前もって場所を取らなくてはいけません。
場所や競技会によっては1時間前でも遅いくらいですが、普通は1時間くらい見ておけばよいでしょう。
場所取りから勝負が始まっていると言っても過言ではありません。
あまりギリギリになってしまうと荷物を置くスペースしかない、という状態になりかねないので注意しましょう。
また受付までにはメイクは終わらせておいたほうが良いですね。
受付で背番号をもらう
そして時間になれば指定の場所で受付を行います。
エントリー料を振り込みや現金書留などで前もって払っている場合は良いのですが、当日に支払わなければ行けない時は受付時に支払うのでこの時に準備しましょう。
受付場終わると背番号とパンフレットが渡されますので、パンフレットを見て渡された背番号に間違いがないか確認します。
1次予選が始めるまでは約一時間
受付が終わり、すぐに1次予選が始まるわけではありません。
運営側が受付を元にヒート表を作成し、選手がそれを確認し終わるのに時間をとっています。
それが大体1時間ですが、競技会によって時間が異なるのでその日のタイムスケジュールなどでしっかり確認しましょう。
そして1次予選が始まるまでにやっとおくことは着替え、アップ、ヒートの確認です。
着替えの際に受付でもらった背番号を付けます(もちろん男性の背中部分ですよ)。
アップはフロアが空いていたらそこですれば良いのです、他の競技会で使っている場合は観客の方の邪魔にならないように隅でこっそり温めましょう。
予選開始!
さあ、いよいよ本番開始です。
1次予選、2次予選、、、最終予選、準々決勝、準決勝、決勝と進んでいきます。
予選の間は踊っている時の人数も多くぶつかってしまったりすることがあるかもしれませんが、焦らず落ち着いて踊りなおさなくてはいけません。審査員はぶつかっているところで評価したりしないのでとにかく落ち着きましょう。
またこの間は予選間のインターバルが長くあるのでコンディションを整えたり栄養補給をしたりします。
体を動かし過ぎると疲れてしまうし、食べ過ぎると体が重くなって動けなくなるので注意しましょう。
準々決勝以降はほとんどインターバルがありません。
この段階を目指すなら体力が物を言いますので、普段から踊りこみや走りこみでしっかり体力を作ることが必要です。
ちなみに出場人数が少なくてもはじめは必ず1次予選から始まります。そういう規則になっているのです。(そこまで人数の少ない競技会はそんなにないのですが、たまにあります)
また準々決勝は人数に限らず設定していない競技会もあるので事前にタイムテーブルなどで把握しておきましょう。
決勝に入ったら!
実力が認められ、決勝戦に進出できたらあとは優勝を目指すのみです。
決勝の審査方法は競技団体によって大きく異る場合があります。
世界の競技ダンスの団体は大きくWDCとWDSFがあるのですが、それぞれ審査方法は違います。
WDC系列の場合は6〜7人で決勝戦を行い、種目別でカップルそれぞれを複数の審査員が比較し順位をつけ、スケーティングにより最終的に順位を決めます。
WDSF系列の競技会ではソロダンスにより各項目ごとに点数をつけ、順位を決定します。フィギュアスケートの審査をイメージしていただくとわかりやすいと思います。
出場する競技会がどちらの審査方法なのかも予め知っておいたほうが良いですね。
優勝するとプロの競技会ではオナーダンスを踊ることが出来ます。プロは皆オナーダンスを目指して日々鍛錬しているのですね。
社交ダンスの競技会のスケジュールはこのようになっています。
それぞれの場面で注意したいことを頭に入れて競技会に挑むと心の余裕が持てて、普段の実力が出しやすいと思います。
詳しい時間帯や予選の回数などは競技団体や出場人数によって変わるので、団体のホームページで確認しましょう!
コメント