「レッスンで習ったこと、練習したことなどがなかなか身につかない」「コーチャーに言われたことを忘れてしまう」「いつも同じところで注意されてしまう」「もっと早く多くのテクニックを身につけたい」などと悩んだことはないでしょうか?
これらの悩みを「PDCAノート」で解決しよう!というのが今回の記事の狙いです。
まずPDCAとは何なのか?ノートに取る必要性は?といった疑問にお答えし、「自分を劇的に成長させる!PDCAノート」で書かれていることを社交ダンス流にアレンジして紹介していきます。
それではどうぞ。
PDCAとは?
まずはPDCAという言葉を聞いたことが無いでしょうか。
最近ではビジネスワードとしてよく使われているのでご存じの方も多いと思います。
PLAN(計画)→DO(実行・実績)→CHECK(評価・気づき)→ACTION(改善策)
そしてまたPLAN(計画)に戻る、というループを回すことが「PDCAを回す」ということです。
もともとは本質管理や業務改善に用いられていましたが、今では業種を問わず耳にするビジネス用語となっています。
プロ野球のイチロー選手がバッターボックスに入る前に素振りをしているのは「バッターを回しているのではなく、PDCAを回しているのだ」と上手いことを言っていた記事を見たことがあるのですが、どこの記事だか忘れてしまいました。
もちろん社交ダンス上達にもこの「PDCAを回す」というのは応用できると確信しています。
ノートに書く必要性
PDCAを回すための基本ルールは次の3つです。
ルール1:見える化 PDCAは視覚化できれば回る
ルール2:仕組み化 PDCAは仕組みで回る
ルール3:習慣化 PDCAを回すことを習慣化するこの3つの基本原則がわかっていなければ、PDCAを回し続けることができません。
(中略)
PDCAノートは自動的にこの3つのルールを押さえています。
『自分を劇的に成長させる!PDCAノート』P39・P59
ルールを1つずつ見ていきましょう。
ルール1:視覚化する
PDCAというのはとてもシンプルなものですが、ビジネスの世界でもうまく回せている人はごく僅かです。シンプルなのに。
それは見えていないからなのです。
短期の作業なら、頭で計画(P)をして、それを実行(D)してもそれで解決するのですが、長期的なこととなるとメモをしておかないと気づいたこと(C)や改善策(A)を意識しづらく、忘れてしまうのです。
またノートなどで見返せるようにしておかないと改善している変化を実感できずにPDCAを回すことすら忘れてしまいます。
ノートに書くことはメモとしても見返すのにも効果的なんですね。
ルール2:仕組み化
PDCAを回す仕組みを作ればPDCAは回ります。ほうっておいても回りません。
ノートを書くという仕組みを作ればいいのです。
そして感情や意志とは関係なくノートの書き方のルールを作ってしまえば、半自動的にPDCAを回すことが可能となるのです。
またいつどこで書くかということも仕組みの中に取り込んでおくとよりシステム化出来ますね。
ルール3:習慣化
このノートにとってとても重要なことはPDCAを「回す」ことです。
1回のPDCAはただのメモに過ぎません。
習慣にして毎日毎日PDCAノートを書いていくと大きなスパイラルとなってどんどんPDCAは周り成長は加速していきます。
朝ごはんを食べたら1日の練習の計画(P)をし、練習後には練習内容(D)、感じたことや反省点(C)、次回への改善点(A)をノートに書くという様に何をするかが決まっていれば、簡単に行えるようになり習慣化が出来てきます。
毎日簡単にできることです。
毎日書くという習慣にしてしまいましょう。
社交ダンス流PDCAノートの書き方
本書で基本となっているのは「デイリーPDCAノート」ですが、その他にも目標達成、プロジェクト、商談PDCAノートなど多数の書き方を紹介してくれています。
当ブログは「世界ファイナリストを目指すダンサーのためのブログ(今考えました^^;)」なので目標達成PDCAノートを社交ダンスPDCAノートとして紹介します。
〈書き方のポイント〉
①P欄とD欄を2分割する
②左は成果につなげる予定と行動(実績)を書く
③右はそれ以外の予定と行動(実績)を書く『自分を劇的に成長させる!PDCAノート』P113
まずはノートを横向きにし、上に目標を書けるスペースを作ります。
そのを縦に4分割してPDCAの枠を作りればとりあえず完成です。
目標、ゴール(G)
一番上に書くのはゴール(G)です
「○年以内に世界のファイナリストになる」を書いてください。
そして日付とゴールに向かうためのその日のお題を書きましょう。
計画(P)
その日の計画を立てるスペースです。
まずは手帳を開いて時間軸とともにここへ書き写していきましょう。面倒くさがらずに。
社交ダンスPDCAノートではこのP欄をさらに2分割します。
左側に成果につながる計画(シャドー、踊り込みなど)を書いて、右にはそれ以外(ダンスと関係のないこと)の予定を書きます。
左側に計画には練習やレッスンの予定が組み込まれると思います。記入の際に、練習で意識したいポイントやレッスンで習いたいことなど忘れずにメモしておきましょう。
実行・実績(D)
実際に行った行動結果を記入します。この欄も2分割します。
左側に成果につながる行動、右にはそれ以外の行動結果を記入します。
その日、何か行動したら記入するようにしましょう。
計画に対してどうだったか?予定通りだったか?ズレていたか?
そして事実のみを書くのもポイントです。
「レッスンを受けた」ではなく「レッスンで怒られた」でもなく「レッスンで「以前に教えたヒップムーブメントが全然出来てないじゃないか」と言われた」というように事実を書くのです。
この事実というのは次のC→Aとつなげるためにとても重要なので覚えておきましょう。
評価・気づき(C)
Dに対しての気づいたことを書くスペースです。
これがこのPDCAノートの大事なところです。
多くの方は計画して練習、練習、練習・・・(PDDDD・・・)となっているかもしれませんが、Dの先のC→Aとつなげることがダンスの成長には欠かせません。
Cのスペースに書くことは練習時やレッスン時に思ったことや気持ちなどを書き込んでいきます。
レッスンで注意された時に「自分ではやっているつもり」なのか「おっしゃる通り、練習不足」なのかでその後の改善策(A)が全然違ってきます。
自分の解釈でいいので簡単に書きましょう。
ダンスと関係ないところは「○」や「×」でもいいですね。
改善策(A)
一番右のスペースには、Cをふまえて改善策(A)を記入します。
このPDCAノートはゴールに向かうためのノートであって、ノートを書くことが目的ではありません。あくまでPDCAノートは手段です。
なのでこのAが無いことには次につながらないということを心に留めておいてください。
「復習はしたがやり方が間違っていた、次回は練習方法まで聞くようにしよう」「練習で他のことが気になり習ったことを復習する時間が取れなかった、自分の感覚だけではなく習ったことの復習時間も作ろう」というように次回への改善策を記入しましょう。
アイデアが思いつかなかったらコーチャーやパートナー、リーダーに相談するのも手段です。
PDCAノート:まとめ
長々と読んでいただきありがとうございます。
先程も言いましたが、このノートはあくまで手段です。目的ではありません。目標は「世界ファイナリストになる」ということを忘れないでください。
いくら練習(PDDD・・・)してもなかなか上達しないという方の手助けになれば幸いです。
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